メダ娘メダカのごはんって、どれを買えばいいの?お店にたくさんあって選べないよ。



まず見るのは粒の大きさだよ。あとのことは、慣れてから考えればいいんだ。



大きさ!?そこは考えたこともなかった…
餌は種類が多くて迷いますが、買うときにまず見るのは粒の大きさです。メダカは口が小さく、口に入らない粒はそもそも食べられません。
目的に合わせた餌(色を出す・卵を採る)は、ふだんの主食を決めてから考えれば間に合います。
そしてもう一点。メダカの調子を左右するのは、餌の銘柄よりも与え方です。ここでは育ったメダカを前提に見ていきます。
まず見るのは粒の大きさ
メダカの口は上向きについていて、水面の餌を食べるのが得意です。その口がとても小さいので、成長に合わせて粒を替えることになります。
メーカーは商品を魚の成長段階で分けています。キョーリンの「メダカの舞」は3つに分かれていて、いちばん小さい粒といちばん大きい粒では3倍以上ちがいます。


とはいえ、買うのは1つで構いません。成魚だけを飼うなら、成魚用の1袋で足ります。針子(生まれたての稚魚)から育てるときだけ、粒の小さいものから順に切り替えます(図の3段階です)。成魚だけなら、この切り替えは要りません。
そのうえで、浮くタイプを選ぶ
メダカ用として売られている餌は、ほとんどが浮上性(水に浮くタイプ)です。沈むタイプもありますが、沈んでしまうと食べ残しが見えなくなります。
浮くタイプなら、食べ残しは水面に残ります。あとで出てくる「食べ残しを見て量を決める」がそのまま使えるので、最初は浮くタイプにしておくと安心です。
袋はいちばん小さいものを買う
餌は開封すると、空気と光で劣化していきます。キョーリンは「半年ぐらいを目安に使い切ってください」としています。この目安を過ぎてすぐ何かが起きるわけではありませんが、長く置くと成長不良につながることがあるそうです。
数匹から十数匹なら、いちばん小さい袋で半年は十分もちます。大袋は割安に見えて、使い切れません。
量は「時間」ではなく食べ残しで見る
目安は2〜3分で食べきる量です。ただ、時間をきっちり測る必要はありません。大事なのは食べ残しを出さないことです。
餌をやってしばらくして、水面に粒が浮いたまま残っていたら多すぎます。次からその分を減らし、残った粒は網ですくって取り除いてください。食べ残しは分解される過程でアンモニアが出るため、水を悪くします。
ただし「少なめにしておけば安全」でもありません。餓死も死因として挙げられていて、とくに成長期は餌が足りないと育ちません。減らすのではなく、食べきる量に合わせるのが正解です。
回数は「食べに来るか」で決める
メダカには胃がなく、食いだめができません。だから少ない量を何回かに分けるほうが理にかなっています。メーカーが示す目安は、暖かい時期で1日2〜3回、涼しくなってきたら1日1回です。
ただ、回数を数字で決めるより確実な見方があります。餌をやろうとしたときに、水面まで食べに来るかどうかです。来ないなら、その回は要りません。
来ない理由は季節でも変わります。暑い盛りなら水温の高さを疑ってください(35℃を超えると食べなくなると言われます)。必要なのは餌ではなく日よけです。水温が下がってくる時期なら、冬に向けた合図です。暑くも寒くもないのに何日も続くときは、水や体調のほうを見てください。
屋外なら、秋が深まったら餌を止める
屋外で冬を越すなら、途中で餌を止めます。水温が下がると消化する力が落ち、食べても消化されないまま体内に残ってしまうためです。
水温が10℃を下回るころには、ほとんど食べなくなります。ただ、地域や置き場所で時期はずれるので、温度計だけで決めずメダカの様子で判断してください。底でじっとして、何日続けても水面まで食べに来なくなったら、そこで止めます。
止めるまでのあいだ、まだ食べるけれど反応が鈍い、という時期があります。ここでは「良消化」と表示された餌に替えておくと負担が軽くなります。タンパク質を抑え、小麦胚芽を多く配合したものです。
いったん止めたら、春に水面近くまで上がってくるようになるまで与えません。冬の過ごし方と、春の戻し方は次の記事にまとめています。


目的が決まったら、主食を替える
ここから先は、飼うことに慣れてからで大丈夫です。餌は用途によって中身が違い、その目安になるのが粗タンパク質の数値です。


粗タンパク質は高いほど良い、というものではありません。目的に合わせて選び分けます。低水温期のものは、タンパク質を下げ、消化しやすい原料に替えてあります。
100円ショップの餌は34〜43%で、メダカの舞より低めです。元気に飼うだけなら足ります。
色を出したい
色揚げ用の餌には、カロテノイド(アスタキサンチンなど)やスピルリナといった色素のもとが入っています。効くのは朱赤・オレンジ・黄の暖色系です。
体外光やラメには効きません。この2つは虹色素胞のグアニンによる輝きで、色揚げ用の餌が補う色素とは系統が違います。
また、色は餌だけで決まるものでもありません。容器の色や日光の影響のほうが大きいと言われます。
色を出す手順は次の記事にまとめています。


卵を採りたい
産卵・繁殖用の餌は、いちばん高タンパクに作られています。毎日のように卵を産むメスを支えるためです。
キョーリンは「少量を多数回与える方が産卵数の増加に効果的」としていて、1回にたくさん与えるのではなく、回数を増やすのがポイントです。
1回の量は変えず、回数だけ増やします。そのぶん1日に食べる量は増えるので、糞も増えます。水替えとセットで考えてください。
産んだ卵を採る方法は次の記事にまとめています。


色揚げ用と産卵・繁殖用は、主食に足すのではなくその時期だけ主食を置き換えて使います。
生き餌はどう組み合わせるか
生き餌のほうがいいのでは、と思うかもしれません。実際、野生のメダカは主に動物プランクトンを食べています。
分かれ目は増やし続けられるかどうかです。ミジンコは成魚が何匹もいるとすぐ食べ尽くすので、買い足すより自分で増やすことになります。手間をかけられるなら、生き餌の比重を上げて構いません。
ただ、増やすのは思ったより難しいです。売っている店でさえ「原因も分からないまま突然全滅する」と書いています。
メダカが食べやすいのはタマミジンコで、1mm前後です。オオミジンコは5mm前後あって大きいので、選ぶならタマミジンコです。
グリーンウォーター(緑色に濁った水)やゾウリムシも、メダカは食べます。ただしどちらも細かく、一度に摂れる量が少ないので主食にはなりません。
グリーンウォーターは屋外なら日光で自然にできるので、入れておくだけで足しになります。気をつけるのは濃さだけです。濃すぎると酸欠を招くので、水面近くを泳ぐメダカが見えなくなったら、水を半分ほど入れ替えて薄めます。
なお生き餌には、この記事の「食べ残しで量を決める」が使えません。水面に残らないからです。ただミジンコは食べられずに残っても水中を泳いでいるだけなので、人工餌ほど神経質にならなくてよいと言われます。
人工餌のほうは1つに決めたままで構いません。ふだんの主食でも、色揚げ用や産卵・繁殖用に置き換えた状態でも、その上に生き餌を足す形になります。
手間をかけられるなら生き餌を厚くする、かけられないなら人工餌を軸にして生き餌を足す。どちらでも育ちます。
よくある失敗
- 食べ残しをそのままにする…浮いたまま残った粒は取り除きます。放っておくとアンモニアが出ます
- 色揚げ用の餌で体外光が伸びると思う…効くのは朱赤・オレンジ・黄。体外光とラメは別の話です
- 大袋を買って余らせる…開封後は半年が目安です。数匹ならいちばん小さい袋で足ります
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まとめ
- まず見るのは粒の大きさ。成魚だけなら1袋でよく、針子から育てるときだけ順に切り替えます
- 浮くタイプを、いちばん小さい袋で。開封後は半年が目安です
- 量は食べ残し、その回の要不要は水面まで食べに来るかで見ます
- 屋外は、秋が深まって何日続けても食べに来なくなったら、春まで止めます
- 卵を採りたいときは1回の量より回数。ただし水替えとセットで
- 生き餌は手間しだい。人工餌を軸にして、その上に足します



残ってたら多い、食べに来ないならその回はお休み!



それだけ覚えておけば十分だよ。あとはよく見てあげてね。


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