メダ娘メダパパー!雲州三色ってどんなメダカ?



あー雲州三色ね。白地が白いまま残って、黒い斑がくっきり出る三色のメダカだよ。



白がくっきり!?見てみたい!
改良メダカは種類が多く、新しい名前のメダカも増えていくので、初心者にはわかりにくいですよね。
メダカの種類や名前が気になってる方のために、このページでは、雲州三色について紹介します。
雲州三色の写真
まずは写真をご覧ください。
雲州三色の特徴
ここからは雲州三色の特徴について、解説します。



詳しく教えて!



いいよー。
見た目
雲州三色は、白地の白さと、黒い斑(ぶち)のはっきりした輪郭で見せる三色のメダカです。
見どころは3つあります。
- 白…地の色が濁らず、白いまま残ります
- 朱赤…頭や背のあたりに朱赤が差します
- 黒(斑)…白地の上に、輪郭のはっきりした黒い斑が乗ります
「三色」は白・朱赤・黒の3色のことで、錦鯉のようだと言われます。そのなかで雲州三色は、白と黒のコントラストが持ち味です。



雲州って、どういう意味の名前なの?



島根県の東のほう、昔の出雲国の別の呼び名なんだ。作った人が島根の出雲市の人で、屋号もそこから来ているんだよ。
レア度
独断と偏見でレアリティを設定しています。なんとなくの雰囲気でお楽しみください。
レアリティが高いほど希少価値が高く、値段も高くなるので子どもが喜びます。



雲州三色ってレア?



そうだねー。RRR(トリプルレア)ぐらいかな。



いいなー、欲しい!
値段
2026年8月時点の楽天市場では、成魚が1ペアあたり1,300円ほどでした(3ペアのセットで3,980円)。選び抜かれた個体になると、1ペアあたり3,600円ほどという出品もあります。
安く始めたいなら、未選別の稚魚10匹セットで1,180円ほどという出品もあります。
値段の変動は激しいため、最新の値段は下のリンク先でご確認ください。
固定率
雲州三色の固定率について、まとまった数値は見当たりません。
三色のメダカは、朱赤が出る場所と黒い斑が出る場所を、人の手で決めることができません。だから同じ親から採っても、1匹ずつ柄が違います。作り手も「三色は次の代でどう変わるか分からないところがある」と語っています。
柄は育ってからでないとわかりません。見て選びたいなら成魚をおすすめします。稚魚や卵は安いぶん、どんな柄になるかは育ててみないとわかりません。
三色メダカは2つに分かれる。雲州三色は新しいほう
ひとくちに三色と言っても、中身は同じではありません。三色のメダカは、大きく2つに分かれます。


分かれ目は透明鱗の形質を持つかどうかです。名前が分かりにくいので、先に透明鱗のほうから説明します。
透明鱗は、ほっぺ(エラぶた)が赤く透けて見えるメダカのことです。エラぶたにあるはずの光る細胞が欠けていて、中の血の色が透けるためにそう見えます。体ぜんたいの透明感も強くなり、体の色が部分的に抜けていきやすくなります。
最初にできた三色は、この透明鱗を持つものでした。そのあと、透明鱗の形質を持たない三色が作られました。初代と区別するために「非透明鱗」と名付けられました。
名前に「非(=ではない)」が付いているのは、「透明鱗ではない三色」だということを強調したかった呼び方だからです。うろこが透明ではない、という意味ではありません。



透明鱗とか非透明鱗とか、ややこしいね。見た目で分かるの?



それが、見分けられないんだ。ほっぺが赤くなるのが透明鱗の目印だけど、赤くならない透明鱗もいる。逆に、これがあれば非透明鱗と言える見た目の決め手は決まっていないんだよ。



えー、じゃあどうするの?



見た目で覚えなくて大丈夫。「雲州三色」と呼ばれているものは、非透明鱗のほうだからね。
雲州三色は、この非透明鱗のほうの代表として名前が挙がる品種です。非透明鱗の三色は、白地と黒い斑が鮮やかに出やすいのが魅力とされています。
作る過程で使われたと分かっているのは、琥珀透明鱗の三色です。雲州三色は選別を重ねるうちに透明鱗の性質がほとんど残らなくなったため、非透明鱗に分類されています。
もう一方の親が何なのかは、公表されていません。
作った人は、島根の地金魚である出雲ナンキンという金魚を35年ほど飼ってきた愛好家で、その愛好会の初代会長でもありました。よくないものはすべてはねる厳しい選別で雲州三色を仕上げ、2017年には多くのメダカ愛好家の注目を集めました。
雲州三色の飼い方(注意点)



飼うのって難しいの?



飼い方そのものは、ふつうのメダカと同じでいいよ。ただ、入れ物の色と置き場所で柄の見え方が変わるんだ。
黒い容器のほうが、柄がはっきり出る
メダカはまわりの明るさに合わせて体色が変わります(背地(はいち)反応)。黒っぽい容器では黒も朱赤も濃く、明るい容器では淡くなります。
雲州三色の見どころは黒い斑の輪郭なので、黒い容器で飼うのが基本です。白い容器に移すと、せっかくの黒が抜けていきます。
届いたばかりで思ったより淡く見えても、黒い容器に移してしばらく待ってから、あらためて見てください。
黒い斑は、屋外の日ざしで出る
三色のメダカを、完全な室内飼育で美しく仕上げるのは難しいとされます。とくに黒い斑を蛍光灯の下できれいに出すのは難しく、黒を強調するには太陽光が欠かせないと言われています。
置き場所は屋外が基本です。ただ、強い日ざしが当たり続ければよいというものでもないようで、ここははっきり分かっていません。
つまり、雲州三色を飼うなら黒い容器を屋外に置くのが基本形になります。ただしこの組み合わせは夏に水温が上がりやすいので、次の項目もあわせてご覧ください。
黒い容器を使うなら、夏は遮光とセットで
黒い容器は日光を吸収するので、水温が上がりやすいという弱点があります。水温が上がると、水に溶ける酸素の量が減ります。
遮光ネットなどで、日差しの強い時間帯だけ日を遮ってください。水面で口をパクパクさせる「鼻上げ」は酸欠のサインなので、見かけたらすぐに対処してください。
柄は時間をかけて仕上がる
若いうちの柄が、育つあいだに変わっていくことがあります。三色の色柄は一冬を越すと締まってくるとも言われているので、幼魚の時点で完成形を決めつけないでください。



買ってすぐの見た目で決めつけないで、じっくり育ててみてね。
容器の色や餌で色を引き出すやり方は、三色メダカの色揚げのページにまとめています。夏の水温対策もこちらに書いてあります。


雲州三色と似ているメダカ
雲州三色と似ているメダカについても紹介します。
購入・飼育を検討している方は参考になさってください。



雲州三色と似ているメダカはいるの?



坂出三色が近いかな。どっちも白・朱赤・黒の三色のメダカだよ。



へー。何が違うの?



ラメだね。坂出三色は同じ非透明鱗でも「三色ラメ幹之」のほうで、柄の上にラメが乗る。雲州三色にはラメが乗らないよ。
坂出三色についてはこちらにまとめてますので、よろしければご覧ください。





他にもいる?



和墨三色もいるよ。白・朱赤・黒の三色というところは、雲州三色とまったく同じなんだ。



そんなに似てるの?じゃあ見分けられないじゃん。



白い容器に移すと分かるよ。和墨三色は和墨ゆずりで、入れても黒が抜けない。雲州三色は黒が淡くなるんだ。



へー。飼うときはどうなるの?



だから容器の選び方が変わるんだ。雲州三色は黒い容器、和墨三色は白い容器でも大丈夫だよ。
和墨三色についてはこちらにまとめてますので、よろしければご覧ください。




雲州三色の品種名
メダカにはニックネーム/ハウスネームの他に、品種名(メダカの特徴を形質の組み合わせで表した本当の名前)がありますが、このサイトでは一般的に使用されることが多いニックネーム/ハウスネームでまとめています。



名前がいっぱいあってややこしいね。



そうだね。でも、メダカはニックネームで呼ばれることが多いからあんまり気にしなくて大丈夫だよ。
雲州三色の補足情報
作出者|野尻治男(島根県)
作出年|2016〜2017年ごろ
掛け合わせ|琥珀透明鱗の三色 ×(もう一方は公表されていません)


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