メダ娘メダパパー!メダカがお腹に卵つけてる!赤ちゃん生まれる!



おっ、産卵が始まったね。でもそのままにしておくと、たぶん増えないよ。



えっ、なんで!?
メダカは春から秋にかけて毎日のように卵を産みます。それでも増えないのは、多くの場合卵が親に食べられているからです。そこで使うのが産卵床(さんらんしょう)です。
産卵床がないと増えない理由
メスは卵をお腹にぶら下げて泳ぎ、水草などに擦りつけて産み付けます。産卵床は、この産み付ける場所を用意してあげるものです。
ただし本当に効くのは、産卵床ごと取り出して親と卵を分けられることのほうです。メダカは自分の産んだ卵も、孵化した稚魚も食べます。口に入る大きさのものを食べる習性によるものです。
つまり産卵床は「産ませる道具」であると同時に、「親から隔離するための道具」でもあります。



自分の子どもを食べちゃうの…?



自然界だと食べられなかった分だけ育つ、という数の勝負なんだ。飼育下では人が分けてあげれば、ほとんど育てられるよ。
産卵床を入れるタイミング
メダカが産卵を始める条件は、水温と日照時間の2つと言われています。目安は次のとおりです。
- 水温…18℃以上(20〜25℃前後がよく産むとされます)
- 日照時間…1日13時間以上
屋外飼育なら、地域にもよりますが4月ごろからこの条件が揃い始めます。オスがメスを追いかけ回す動きが見えたら、産卵床を入れる合図です。
迷ったら早めに入れて構いません。入れておいて困るものではないので、条件が揃った瞬間を逃さずに済みます。入れっぱなしにしている人もいます。
産卵床は3タイプある
産卵床は大きく3種類に分けられます。それぞれ得意なことが違います。


① 市販の人工産卵床
浮きの下に、ほぐした繊維の束が付いたフロートタイプが主流です。
最大の利点は卵が見つけやすいことです。手に取って裏返せるので、卵が付いているかその場で確認できます。
② 手作りの産卵床
ここが分かりにくいところなのですが、手作りといっても市販品と別物ではありません。構造はまったく同じで、違うのは完成品を買うか、材料から作るかだけです。


材料はアクリル毛糸や、キッチン用のPP(ポリプロピレン)たわしです。研磨材や抗菌剤の入っていないものを選んでください。研磨材入りはメダカの体を傷つけるおそれがあると言われています。
容器がいくつもあって数を揃えたいなら選択肢になります。ただし浮きも別に用意する必要があるので、1つ2つで済むなら市販品を買ったほうが早いです。
③ 水草(ホテイアオイ・マツモなど)
もともとメダカが自然に産み付ける場所で、最も好む産卵床のひとつとも言われます。水質浄化や日除けも兼ねられます。
一方で根が黒っぽく密集しているため卵を見つけにくく、回収の手間は増えます。
なおホテイアオイは繁殖力が強く、野外の川や池に捨ててはいけません。枯らしてから可燃ごみに出すなど、自治体の区分に従ってください。
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どれを選べばいいか
目的によって答えが変わります。
- とにかく確実に増やしたい…市販の人工産卵床。卵を見逃さないことが何より効きます
- 容器がいくつもある・数が要る…手作り。ただし浮きも別に要ります
- 見た目重視、自然に任せたい…水草。産み付けやすさはむしろ優秀ですが、卵を見つけて回収する手間が増えます



併用してもいいんだよ。ホテイアオイで自然に産ませつつ、人工産卵床で確実に回収する、みたいにね。
産卵床を用意する
市販の産卵床
複数入りを選ぶと、卵の付いたものを取り出したあとすぐ次を入れられます。
ホテイアオイ
自然な見た目を重視する場合に。日除けや水質浄化も兼ねられます。
卵を取ったあとどうするか
産卵床に卵が付いたら、まず親のいない容器に移します。ここまでやって初めて、卵が食べられなくなります。


孵化までの日数は、水温×日数がおよそ250になるころが目安とされています。25℃なら10日前後、20℃なら12〜13日前後という計算です。
ここから先は2通りあります。違いは「卵を1個ずつ管理するかどうか」だけです。どちらでも孵化します。
A. 卵を外して管理する
産卵床から卵を外し、別の容器に移す方法です。白く濁った無精卵を取り除けるのが最大の利点で、何個孵ったかも正確に数えられます。
B. 産卵床ごと浮かべる
卵を外さず、そのまま浮かべておくだけです。手間がかかりません。
欠点は卵を1個ずつ確認しないことです。繊維の奥に入り込んだ卵まで見ないので、無精卵を取り除けず、何個孵ったかも分かりません。
どちらの場合も共通
- 水が濁ってきたら替える…毎日でなくて構いません
- 水道水がそのまま使えます…卵は膜に守られており、むしろカルキがカビを抑える働きをすると言われています
- 黒い目玉が見えたらカルキ抜きの水に切り替える…ここが最重要です
- 孵化したら親と一緒にしない…稚魚も食べられます
3つ目だけ補足します。孵化した稚魚(針子)はカルキで死にます。そして孵化は夜のあいだに進むことが多いため、「孵化してから替えよう」では間に合いません。判断は「孵化したか」ではなく「黒い目玉が見えてきたか」で行ってください。



「毎日水を替えなきゃ」と思って挫折する人が多いけど、そこまでしなくても孵るよ。
置き場所は屋外のほうが有利
屋外に置いたほうが水カビが出にくいという報告があります。野毛山動物園(横浜市)は、屋内で水カビが多く孵化率が上がらなかった卵を屋外に移したところ、水カビが明らかに減り、屋内より1週間ほど早く孵化したとしています。日光と高めの水温が効いているようです。
また、置き先がグリーンウォーター(植物プランクトンが増えて緑色になった水)なら、それがそのまま孵化後の稚魚の餌になります。生まれたての針子は餌を食べるのが下手なので、水そのものが餌になる環境は有利です。
卵の管理に使うもの
卵・稚魚の隔離ネット
別容器を用意せず、今の容器に浮かべて中で隔離する道具です。屋外ではこちらが定番で、親と同じ水を使うので水温も水質も別管理が要りません。水位に合わせて上下するので干上がらず、フタ付きなら親の飛び込みも防げます。
メチレンブルー
卵のカビ対策に使われる薬品です。無精卵に生えたカビが、隣の有精卵に広がるのを抑える目的で使われます。
使うのは卵を移した容器だけにしてください。ろ過バクテリアや水草にダメージを与えるとされるため、親の飼育容器やビオトープには入れません。濃度は薄めから。
カルキ抜き
水道水で管理する場合に必要です。目玉が見えてから慌てないよう、先に用意しておいてください。
よくある失敗
- 産卵床を入れただけで満足する…回収しなければ卵は食べられます。入れる目的は取り出すことです
- 卵を親と同じ容器のまま孵化させる…孵化した稚魚も食べられます
- 水道水で管理していて、孵化が近いのに切り替えない…孵化は夜のあいだに進むので、目玉が見えた時点で切り替えます
- 「毎日水を替えないと」と思い込んで挫折する…毎日は不要です
- 白い卵を放置する…カビが健康な卵に広がります
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まとめ
- メダカが増えないのは、卵が親に食べられているからです
- 産卵床は「産ませる道具」であり「親から隔離する道具」でもあります
- 入れる時期の目安は水温18℃以上・日照13時間以上。屋外なら4月ごろから
- 確実に増やすなら市販の人工産卵床。数が要るなら手作り、自然な見た目なら水草
- 孵化の目安は水温×日数がおよそ250。25℃で10日前後
- 水替えは毎日でなくてよく、屋外の容器に浮かべておくだけでも孵ります
- 容器で管理するなら卵は水道水で構いませんが、黒い目玉が見えたらカルキ抜きの水に切り替えます



産卵床入れて、卵見つけたら別のバケツに移す!



それだけで増え方が全然変わるよ。


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