楊貴妃(ようきひ)とは – メダカの種類と特徴を写真付きで解説

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メダ娘

メダパパー!楊貴妃ってどんなメダカ?

メダパパ

あー楊貴妃ね。体もヒレも赤いメダカだよ。改良メダカの人気に火を付けた品種なんだ。

メダ娘

そうなんだ!見てみたい!

改良メダカは種類が多く、新しい名前のメダカも増えていくので、初心者にはわかりにくいですよね。

メダカの種類や名前が気になってる方のために、このページでは、楊貴妃について紹介します。

目次

楊貴妃の写真

まずは写真をご覧ください。

楊貴妃の特徴

ここからは楊貴妃の特徴について、解説します。

メダ娘

詳しく教えて!

メダパパ

いいよー。

見た目

楊貴妃は、全身が朱赤(しゅあか)一色になるメダカです。

説明に出てくるヒレの名前を、先に確認しておきます。

メダカのヒレの名称図。背ビレ・尾ビレ・尻ビレ・胸ビレ・腹ビレの位置を横から示している

見どころは3つあります。

  • 全身の朱赤…体だけでなく、ヒレまで同じ赤に染まります
  • 育つほど濃くなる…稚魚のうちは色が薄く、成魚になるころに鮮やかになります
  • 赤の乗り方…よい個体は、おなかの下側のラインや尾ビレの上下のふちまで、輪郭がはっきり出ます
メダ娘

楊貴妃って、どういう意味の名前なの?

メダパパ

もとになった1匹が気位の高いメスだったから、中国の美女の名前をもらったんだって。

レア度

独断と偏見でレアリティを設定しています。なんとなくの雰囲気でお楽しみください。

レアリティが高いほど希少価値が高く、値段も高くなるので子どもが喜びます。

メダ娘

楊貴妃ってレア?

メダパパ

そうだねー。RR(ダブルレア)ぐらいかな。

メダ娘

いいなー、欲しい!

値段

2026年8月時点の楽天市場では、成魚が1ペアあたり450円ほどでした(3ペアのセットで1,350円)。改良メダカのなかでは手を出しやすい値段です。

色を選別した個体や、種親向けとして売られているものになると、同じ時点で1ペアあたり1,300円台(3ペアのセットで3,980円)まで上がります。

安く始めたいなら稚魚という手もあります。同じ時点で、稚魚10匹が1,098円ほどでした。

値段
安い
高い

値段の変動は激しいため、最新の値段は下のリンク先でご確認ください。

固定率

楊貴妃の固定率は99%以上とされています。生まれた子は、ほぼすべてが朱赤になります。

固定率
低い
高い

ただし、そろうのは色の種類までで、赤の濃さには幅があります。とても濃い楊貴妃もいれば、薄いままの個体もいます。

「親メダカの特徴が子に遺伝する確率」のことを固定率と言います。

楊貴妃は、琥珀の水槽で見つかった1匹から始まった

楊貴妃を作ったのは、広島でメダカ専門店を営む作り手です。夕日に照らされた鉢の中でメダカが黄金色に見えたことをきっかけに、野生のメダカから黄金色の強い個体を選び続けていました。その選別のなかから生まれたのが琥珀メダカです。

その琥珀メダカを入れていた黒い水槽に、1匹だけ朱赤のメスがいました。産んだ卵は6個。それが全部かえり、6匹から楊貴妃の系統が広がっていきました。

楊貴妃の血統図。黄金色の選別から生まれた琥珀メダカの水槽にいた朱赤のメス1匹を起点に、2004年に全身が朱赤の楊貴妃が固定されたことを示している

2004年当時、改良メダカの種類はまだ少なく、観賞魚としてほとんど知られていませんでした。そこへ朱赤という色が現れたことで注目が一気に集まり、いまの改良メダカの人気につながっています。

楊貴妃から広がったメダカ

楊貴妃からの広がり方には、2つの方向があります。ひとつは体型やヒレの違うタイプで、その作り手自身が、いまでは50種類以上あると書いています。もうひとつは、見た目は楊貴妃のまま、育てる人ごとに枝分かれした系統です。

東天光(とうてんこう)

いちばん多く流通しているのが東天光です。2005年に同じ作り手が発表した楊貴妃のヒカリ体型で、品種名は「朱赤ヒカリメダカ」。楊貴妃を固定していく途中で生まれたヒカリ体型の個体を選び、固定したものです。

ヒカリ体型は、尾ビレがひし形になり、背ビレが尻ビレと同じ形になる体型です。上から見ると背中が光って見えることから名前が付きましたが、光らないヒカリ体型もいるので、見分けるときはヒレの形で判断します。

メダ娘

東天光って、どういう意味の名前なの?

メダパパ

朱赤の体と背中の光の重なりが日の出みたいだから、日の出を表す「東天紅」の紅を、ヒカリ体型の光に変えたんだって。

固定率は楊貴妃と同じ99%以上とされていて、こちらも子はほぼすべて朱赤になります。

体型やヒレの違うタイプ

ほかにも、体型の丸い楊貴妃ダルマ、すべてのヒレが伸びる楊貴妃ヒレ長などが売られています。色は同じで、体型やヒレの形が違うものだと思ってください。

楊貴妃そのものにも系統がある

楊貴妃は広まる過程で、育てる人ごとに枝分かれしました。作り手の店だけで35系統が作られています。

2015年の時点で主流とされたのが楊30(ようさんじゅう)・浜楊31チエ楊貴妃の3つです。なかでも楊30は、島根の作り手が2004年当時の姿のまま代を重ねている系統で、赤みがもっとも強いといわれています。

店によっては、こうした系統名や作り手の名前を付けて売られています。どれも楊貴妃なので、名前で悩まずに、実物の赤の出方で選んで大丈夫です。

楊貴妃の飼い方(注意点)

メダ娘

飼うのって難しいの?

メダパパ

飼い方そのものは、ふつうのメダカと同じでいいよ。ただ、赤をきれいに見たいなら入れ物の色が効いてくるんだ。

赤を濃く見たいなら、黒い容器に移してから

メダカはまわりの明るさに合わせて体色が変わります(背地(はいち)反応)。白い容器では色が淡くなり、黒っぽい容器では濃くなります。

楊貴妃は朱赤そのものが見どころなので、黒い容器に移すと赤がぐっとはっきり出ます。買ってきた個体の色が思ったより薄いときは、まず入れ物の色を確かめてみてください。

白い容器には、水の汚れやメダカの調子が見やすいという良さがあります。ふだんは白で育てて、色を見たいときだけ黒に移す、という使い分けもできます。

赤は、育ってから濃くなる

買ってきたときに赤がぼんやりしていても、そこで判断しないでください。

見て選びたいなら成魚、育てる時間を楽しみたいなら稚魚、と決めておくと迷いません。稚魚は安いぶん、どこまで赤くなるかは育ててみないとわかりません。

メダパパ

買ってすぐの見た目で決めつけないで、じっくり育ててみてね。

容器の選び方は、こちらのページにまとめています。夏の水温対策もこちらに書いてあります。

楊貴妃と似ているメダカ

楊貴妃と似ているメダカについても紹介します。

購入・飼育を検討している方は参考になさってください。

メダ娘

楊貴妃と似ているメダカはいるの?

メダパパ

紅帝だね。どっちも全身が朱赤のメダカだよ。

メダ娘

へー。何が違うの?

メダパパ

売られているものを見くらべると、紅帝のほうが赤が濃いことが多いね。ただ、濃い楊貴妃もいるし、薄い紅帝もいるから、色だけでは分けきれないよ。

紅帝は、室内で飼っていても朱赤が濃くなりやすいと言われています。屋外に置き場所を取れない方には、そちらが向くこともあります。

紅帝についてはこちらにまとめてますので、よろしければご覧ください。

楊貴妃の品種名

朱赤メダカ

体の色をそのまま名前にしたものです。ほかの形質が付いていない、いちばんシンプルな品種名になります。

メダカにはニックネーム/ハウスネームの他に、品種名(メダカの特徴を形質の組み合わせで表した本当の名前)がありますが、このサイトでは一般的に使用されることが多いニックネーム/ハウスネームでまとめています。

メダ娘

名前がいっぱいあってややこしいね。

メダパパ

そうだね。でも、メダカはニックネームで呼ばれることが多いからあんまり気にしなくて大丈夫だよ。

楊貴妃の補足情報

作出者|大場幸雄/めだかの館(広島県)

作出年|2004年

掛け合わせ|琥珀メダカから選別

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