メダ娘メダパパー!和墨ってどんなメダカ?



あー和墨ね。白っぽい体に黒がにじんで、和紙に墨を垂らしたみたいに見えるやつだよ。



和紙に墨を垂らしたみたい!?見てみたい!
改良メダカは種類が多く、新しい名前のメダカも増えていくので、初心者にはわかりにくいですよね。
メダカの種類や名前が気になってる方のために、このページでは、和墨について紹介します。
和墨の写真
まずは写真をご覧ください。2枚目と3枚目は、横にめくるとほかの写真も見られます。4枚目は、タイプの1つの和墨新系統です。
和墨の特徴
ここからは和墨の特徴について、解説します。



詳しく教えて!



いいよー。
見た目
和墨は、白い地に墨が入る、白と黒の2色のメダカです。
和墨には、オリジナルの和墨(作り手は「和墨純系統」と呼んでいます)のほかに、和墨三色・和墨新系統があります。まずは、タイプ名の付かないオリジナルの和墨がどんなメダカかを見ていきます。
グレーに近い、透明感のある白地に、墨を垂らしてにじんだような黒が入ります。この墨は、白い容器に入れても薄くなりません。
墨の入り方は1匹ずつ違います。白い部分の多い個体(白勝ち)と、グレーから黒っぽい個体(黒勝ち)がいて、上から見て柄のキレを楽しむなら白勝ち、ヒレの墨を楽しむなら黒勝ちが向いています。個体によっては、ヒレにも墨が入ります。鱗の種類も1匹ずつ違い、透明鱗・半透明鱗・普通鱗の個体が生まれます。普通鱗の個体は、墨が濃くなりにくい傾向があります。
黒い色は生まれたばかりの稚魚のうちから出ていますが、墨がしっかり深くなるまでには数か月かかります。
ここから先が、タイプごとの違いです。
- 和墨三色…オリジナルの和墨に紅白のメダカを掛けて、朱赤を足した三色のタイプです
- 和墨新系統…和墨三色を作る途中で生まれた、白地のきれいな白黒の個体を選んで増やしたタイプです。マットな白地に、刺すような墨が入る姿を目指して作られています



タイプが多くてややこしい!



単に「和墨」と言うときは、このオリジナルを指すよ。名前の後ろに何も付いていなければオリジナル、三色や新系統のように付いていればそのタイプだよ。
和墨三色については、こちらにまとめています。


レア度
独断と偏見でレアリティを設定しています。なんとなくの雰囲気でお楽しみください。
レアリティが高いほど希少価値が高く、値段も高くなるので子どもが喜びます。



和墨ってレア?



そうだねー。RR(ダブルレア)ぐらいかな。



いいなー、欲しい!
値段
2026年10月時点の楽天市場では、成魚が1ペアあたり400〜1,000円ほどでした(5匹・10匹・3匹のセットでの出品を、1ペアあたりに直した値です)。同じお店でも、匹数の多いセットほど1ペアあたりの値段は下がり、3匹のセットでは1ペアあたり900〜1,000円ほどになります。
安く始めたいなら、未選別の稚魚10匹セットで1,000円ほどという出品もあります。
値段の変動は激しいため、最新の値段は下のリンク先でご確認ください。
固定率
和墨は、子のほぼすべてが白黒の柄になります。色の付いた子が出るのは、ごくまれです。ただ、墨の入り方は1匹ずつ違い、同じ柄を固定することはできません。柄を見て選びたいなら、墨が仕上がった成魚を選ぶのが確実です。
和墨は、白と黒の斑の個体を選び続けて生まれた
和墨は、オロチのヒカリ体型(体の上下が対称の形になる体型)に女雛を掛け合わせたところから生まれたメダカです。もとは、頭のまわりに柿色を出せないかと考えて始めた掛け合わせでした。
掛け合わせを始めたのは2017年です。代を重ねるうちに、きょうだいのほぼ全部が白黒の模様になり、そのうち白が色あせない個体が半分ほどになりました。その中からいちばん特徴の出た2匹を選び、2019年にペアにして代を重ねてきました。名前が付く前は「黒斑(くろまだら)」と仮に呼ばれ、品評会に出されていました。
今いる和墨の仲間は、ほぼすべてがこのとき選ばれた1匹のメスの子孫です。写真の1枚目が、そのメスです。


オロチは、白い容器に入れても黒が抜けない、真っ黒なメダカです。和墨の墨が白い容器で薄くならないのは、オロチの血が入っているためと言われています。オロチについては、こちらにまとめています。


和墨から生まれたメダカ
当サイトで紹介している和墨リアルロングフィンは、和墨にヒレの長いメダカを掛け合わせて作られたメダカです。


「和墨」の名前で探すときの注意
通販で「和墨」を探すと、同じ名前の飼育容器(鉢)が一緒に出てきます。メダカを探すときは「和墨 メダカ」で調べてください。
和墨の飼い方(注意点)



飼うのって難しいの?



飼い方そのものは、ほかのメダカと大きく変わらないよ。ただ、墨の出方は置き場所と体調で変わるんだ。
容器の色は、見たいもので選べる
メダカはまわりの明るさに合わせて体色が変わります(背地(はいち)反応)。白い容器では色が淡くなり、黒っぽい容器では濃くなります。
ところが和墨は、この背地反応が起きないメダカです。白い容器に入れても墨が薄くならないので、容器の色は見たいもので選べます。作り手は、黒や青の容器で飼うとより美しく見えると説明しています。横から眺めたいなら、水槽で飼う方法もあります。
容器の選び方は、こちらのページにまとめています。夏の水温対策もこちらに書いてあります。


墨をしっかり出すなら、日の当たる場所で
墨をしっかり出したいなら、日光(紫外線)の当たる場所で育てます。室内で育てると、墨がぼやけることがあります。
ただ、室内で育てて墨の薄かった個体が、春に外へ出すとくっきり仕上がることもあります。室内のままで仕上がる個体もいるので、墨が薄くてもすぐにあきらめなくて大丈夫です。
墨の艶が消えたら、体調を疑う
和墨は、体調が悪くなると墨の艶がなくなり、ぼやけた感じになります。墨の見え方がいつもと違うと気づいたら、水換えをするなど、水の状態を見直してください。
和墨と似ているメダカ
和墨と似ているメダカについても紹介します。
購入・飼育を検討している方は参考になさってください。



和墨と似ているメダカはいるの?



和墨龍が近いかな。どちらも、白い地に黒い墨が入る白黒のメダカなんだ。



へー。何が違うの?



鱗だよ。和墨龍は、鱗の1枚1枚が大きく育つ(カガミ鱗)んだ。
和墨龍についてはこちらにまとめてますので、よろしければご覧ください。


和墨の品種名
メダカにはニックネーム/ハウスネームの他に、品種名(メダカの特徴を形質の組み合わせで表した本当の名前)がありますが、このサイトでは一般的に使用されることが多いニックネーム/ハウスネームでまとめています。



名前がいっぱいあってややこしいね。



そうだね。でも、メダカはニックネームで呼ばれることが多いからあんまり気にしなくて大丈夫だよ。
和墨の補足情報
作出者|有岡麻世(茨城県)
作出年|2017年に掛け合わせを始め、2019年にペアリング
掛け合わせ|オロチ(ヒカリ体型)×女雛


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